七ふくと麻子仁丸料を比べてみました。年配の人が便秘薬飲むならどっち?
麻子仁丸については
高齢者の便秘薬としてよく使われる
胃腸の働きが低下し、腹部膨満感があるような人で、便が硬く塊状になり、排便に苦労するようなときに適した処方です。便を軟らかくすることで便通をよくしていきます。 体力がない「虚証(きょしょう)」の人向きの薬で、体にうるおいが不足して、便が硬くなりがちな高齢者の便秘薬としてよく用いられるほか、病後の便秘にも使われます。便秘にともなう頭重、のぼせ、湿疹、皮膚炎、ふきでもの、食欲不振や、痔の症状を緩和するときにも使われます。
出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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七ふくについては
自然に近いお通じにしてくれる生薬でできた便秘薬です。
5代将軍綱吉の時代、元禄3年(1690年)のころに大坂・道頓堀の高津(こうづ)で和漢屋の主人である初代伊藤長兵衛さんが創製したのが「丸薬七ふく」の始まりとなります。
当時の商品名は『毒下し薬 ひゑくすり』といい、排泄をうながし、おなかの中にたまっている悪いものを排出すれば万病が治ると考えられていました。
万能薬として全国に広まると、同じ商品名のものが出回るようになったため、“七服分”という意味の『七ふく』を頭につけたと言われています。
現在のネーミングになったのは、明治30年代。大正、昭和と時代が移り変り、『毒下し薬』から、現在の『丸薬七ふく』となりました。
(小林製薬さんのホームページからの引用です。)
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ちなみに成分をみてみました。
麻子仁丸料
マシニン
主薬のマシニンが潤いを与え、ダイオウが胃腸の「実熱(じつねつ)」をさますとされており、この腸燥の状態を改善して、スムーズな排便を促します。
シャクヤク(寒)
鎮痛・鎮痙(ちんつう・ちんけい)、収斂(しゅうれん)、緩和作用などに
キジツ (微寒)
理気、健胃、通便、化痰などの効能があり、胸腹部のつかえ、腹痛、膨満感、便秘など
コウボク(温)
健胃、鎮痛、鎮痙(ちんけい)、沈静、筋弛緩、中枢抑制、胃運動促進、腸管運動抑制、抗菌、抗潰瘍などに
ダイオウ(寒)
緩下(かんげ)、消炎、健胃および駆瘀血(くおけつ)作用
キョウニン(温)
咳止めとしてぜんそくや呼吸困難、便秘、利尿、胸痛、疼痛
七ふく
ダイオウ(寒)
緩下(かんげ)、消炎、健胃および駆瘀血(くおけつ)作用
アロエ ?寒?
便秘。便秘に伴う次の症状の緩和:頭重,のぼせ,肌あれ,吹出物,食欲不振(食欲減退),腹部膨満,腸内異常醗酵,痔
ケンゴシ(寒)
利尿作用・殺虫作用
オウレン(寒)
消炎、止血、精神不安などに効果があります
オウゴン(寒)
緩下(かんげ)、消炎、健胃および駆瘀血(くおけつ)作用
センキュウ(温)
駆瘀血(くおけつ)、鎮静、鎮痛、補血(ほけつ)、強壮などに効果
サンキライ(微寒)
解毒、消炎、利尿剤となり、腫れ物、出来物、ニキビ、浮腫などに用いる
と成分をみた大まかに思った事ですが
麻子仁丸の場合は、便秘でも、コロコロ便がでて、腸などに潤いがなくなってきた人は麻子仁丸がいいかと思います。
七ふくについては、飲むのであれば、急に便秘になってとにかく出したい人にはこちらがいいかと思います。ただしあまり冷え性のない人の方がいいでしょう。オウゴンが入っていますので、長期で便秘薬を飲むという人は避けられた方がいいかと思います。